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<JAG 2002 Update>

＜アフガニスタンの現状＞

by 浅野典子

アフガニスタンは、今も混沌とした状態が続いています。特にこの冬は、例年に無く気温が下がっており、寒さに慣れていない南部のカンダハールやザブール州では国内避難民キャンプなどで多数の死者が出ているということです。又、国外の難民キャンプから故郷に戻っても住む家がなくなっていたり、田畑が地雷原になってしまっている、職がみつからない等という、やむおえない理由で再度、国外の難民キャンプに非難してくる人が後を立たないという報告も受けています。彼らは再度の難民認定を受けられず、零下25度にもなる、極寒の地で極度の栄養失調などの困窮状態に陥っているのが現状だそうです。又、NGOの活動が都市部に集中しているため、難民が帰還している地方都市や田舎のほうでは、5年に渡る旱魃から水が不足し、人々は大変な思いをしています。加えて、タリバン政権が崩壊した今、カンダハールやマザリシャリフなどは完全に無法地帯と化しており、今までは絶対にありえなかった強盗殺人やレイプなど凶悪犯罪が起きているということです。今のままでは、貧富の差がますます激しくなり、凶悪犯罪も増加の一途をたどるだろうということです。

2002年1月12日に新宿リキッドルームで行われた「Rebirth JAG」の収益金の一部を久保田弘信さんを通して、以下のように使用しました。
●2002年6月・・ペシャワール近郊の難民キャンプシャムシャトゥーにある学校の生徒全員にノート１冊と鉛筆１本を配りました。その文房具を使って子供達には絵を描いてもらいました。
●2002年6月・・地雷除去の作業に10万円の寄付をしました。
●2002年12月・・パキスタンのNGOを通して、約10万円分の医療品や食糧、毛布を購入し、現地に届けてもらいます。
●2003年4月・・・NGOが入っていない地方都市に井戸を掘る計画があります。（1ヶ所に付き約20万円かかります。）

久保田さんのホームページアドレス＝http://m17n.cool.ne.jp/kubota/home-ja

<REBIRTH JAGIII 2003 in Tokyo>

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<Rebirth JAG　in Tokyo>

2002年1月12日（土）に開催する [ Rebirth　JAG ] は、アメリカの報復攻撃を受け貧困と旱魃、寒さと恐怖の中で戦っているアフガニスタン難民の救済を目的とするものです。
2001年10月7日・・・私たちの最も恐れていた事が、現実の事として始まってしまいました。いくら戦争反対を唱えても届かない声、テレビの画面から流れる悲惨な状況をただ見つめている事しか出来ない自分の無力さ。それらを痛感し、私は焦燥感と絶望感に襲われました。
1994年。私は30年にわたり隣国、エリトリアの独立闘争に敗れたエチオピアに足を踏み入れました。終戦から丁度１年経った時でした。そこに在ったのは、私の想像を遥かに超えた悲惨な現実でした。首都アジスアベバだけでも数百、数千という子供達が路上生活、いわゆるホームレス・チルドレンとして存在していました。貧困と飢えと泥水をすする子供達。戦争の傷跡はエチオピアに大きく暗い影を落としていました。そして今、アフガニスタンの人々が、あの時のエチオピアの人々より、もっと悲惨な状況の中、連日の米英の空爆を目の当たりにし、絶望の中に身を置いています。そしてこれから氷点下にも達する冬もやってきます。アフガニスタンの人々に本当の意味で苦しみが訪れるのはこれからです。
私達に何か出来る事は無いのでしょうか？
果たして本当に無力なのでしょうか？・・・・・
私は今、私の出来る事から始めてみようと思います。
それが、今回の　[ Rebirth　JAG ]　です。
今回の　[ Rebirth　JAG ]　終了後、私は自らの手でアフガニスタン難民のもとへ参加者全員の思いと　収益金（形はお金ではなくなるかもしれませんが）を届けようと思っています。そして、それをリポートしていくつもりです。同じ地球上にリアルタイムで生きていながら、私達には知らない事が多すぎます。でも、知った以上、目をそらさずにいたいと思います。私はたまたま今の世に、日本人として生まれてこられただけなのですから・・・。
プロデューサー　　浅野典子

<< 出演者からのメッセージ >>

世界中の子供達の笑顔を見れるのは、いつなのか・・・
未来ある子供達に平和を残したい。
DJ KRUSH

同じこの地球に生けるものとして、
今までの自分自身を支えてくれた音楽を通じて、
ほんの僅かでも何かが届けられたら幸いです。
no war, play the music. DJ SAK

今の俺には戦争を止めることは出来ないけれど、少しでも犠牲になっている罪の無い人達の力になれればと思う。
DJ HIDE

結局のところぼくらには表現する事しかないんだな
世界をみつめることも自分をみつめることも同様に価値がある
愛と平和の爆弾だけは、魂を目覚めさせる最終兵器だ
JUN

現在起きている事件、紛争の表裏には、様々な角度からの意見と利権が折り重なっている。見えない問題もあるけれど、僕等にしか見えない問題や、日本の中で解決しなければいけないことも沢山ある。個人レベルでも問題意識の改革は必要だし、国内外でポジティブなコミュニケーションを図っていくことは不可欠だと思う。

悲しみの種　眠る土に　武器の黒い雨を降らせれば
憎しみの芽が　根深く残り　煙と共に　民の記憶に
（「400」収録曲「憂国」より）
Peace, F'REAL
SHING02