歴史相関図から見て取れるように、内部被ばくは当初から知られていたにも関わらず、核兵器や事故の度に議論になってきました。
今も尚、意見が大きく別れているのは何故でしょうか。 |
放射能の汚染、体内被ばくを過小評価するためには「データを希釈」するのが一番楽な方法。放射性物質は地理的なホットスポット、濃度の高い埃や塵などのホットな分子を多く作り上げるが、計測はこれらを避けてすれば良いことになる。それが意図的でなくても、結果的に平均値を求めることによっていちばんダメージの多かった土地・人口・個人・臓器が無視されたまま評価が進んで行くことになります。 |
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反対に、汚染や被ばくを注意している人は、デ−タの希釈に対してデータあるいは「イメージの濃縮」をしてしまう可能性が強い。自然なことかもしれないが、汚染や被ばくと聞いただけで、がんをイメージして恐れてしまいます。現にストレスは体に良くないし、細胞や遺伝子レベルで破損を修復する機能が何重にも備わっているのも事実。ただ、それは確率的な問題であるが上に、影響が明確でないまま正当化されるのは繊細な人口にとって大きな問題になります。 お互いに議論に有効なデータを人為的に汲み取るのではなく、不都合な材料でもバランス良く取り入れた上で学んで行けば、より健全な意見に辿り着けるのではないでしょうか。 |