憂国

国を憂う気持ち定めし皆同じ月を眺め祈り時に涙流し人を殺め生きる為に
国を憂う気持ち定めし皆同じ空を眺め祈り時に涙流し人を殺め生きる為に

争いの嵐 非ずもがな 言葉表し 洗われる心憐み 全て露に
あらましから 新たに 枝分かれした話 始まりは終わりが来る証
いずれ探し当てる答えの暁 隔たり越えて交わす盃
歩きながら 影がありのままの姿を映しだすから
仮に人の体が海の貝がら 宛ら空だけなら
生けることや朽ちることさえ 果てるまでの?満たす間に
宛てもなく送る手紙書けば 認めた気持ち分かる誰かに
会わなければ哀れ 泡のような思い出 一人耽る灰を流す川のほとりで
買わなければ売られ すがるような想いで 委ねる魂の前に足元をすくわれ
食わなければ食われ いつか報われる日を夢見る闇の中
綱渡る世間の鬼も人の子 人は神の子 天の落とし子

悲しみの種 眠る土に 武器の黒い雨を降らせれば
憎しみの芽は 根深く残り煙と共に民の記憶に
刻みこまれ 崩れる景色に傷付けられて曇る瞳
人の痛み見て見ぬ振りをしても いつも意識の片隅の闇に
光は唯、照らすだけで 干涸びた土地からも緑を、
奪うけれど 同じ恵みが産む実りと力と潤いを
分け合うことさえできれば 訳も無く支えて栄えて行けるのに
逆様な行先の時代の最中に助け合うこととは如何に
速くなる現実 2倍速の移動 4倍速の会話 でも8倍速の愛は人に伝わらず
リドモキマ巻き戻りの連続でやっと見える 民族の足跡 いつまでも背負って行く過去
新聞は昨日の事故を届けるだけ 人間は今日の自己に命懸け
が故に虐げられても強いて生き(息)続ける 手立てが欲しいだけ

光は唯、照らすだけで 干涸びた土地からも緑を、
奪うけれど 同じ恵みが産む実りと力と潤いを
国を憂う気持ち定めし皆同じ月を眺め祈り時に涙流し人を殺め生きる為に
国を憂う気持ち定めし皆同じ空を眺め祈り時に涙流し人を殺め生きる為に