この図は2011年の震災後に初めて制作したインフォグラフの改良版である。
日本において54基の原子力発電所が「多い」と感じるのは、国土の広さだけでなく、人口密度と相対しての話であるため、それを独自の係数を用いて可視化してみた。多くのことに共通して言えることかもしれないが、特に原発事故が起きた場合、人口密度によって国民と国土が影響を受ける度合いが大きく変わって来る。
原発は大都市からある程度離れた距離に建設されるが、人口の密集地域など国によって事情が大きく異なるので、必ずしもこのグラフが比較をする上で公正とは限らない。しかし、日本が比較的狭い(人口密度が高い)国において、どれだけの数の原子炉が存在するかが世界と比べてどれだけ特殊かが分かると思う。
また、地震の頻度などを係数に盛り込んだら、より大きな開きが出ることは明らかである。2011年に大きな地震が多発していることも含め(グラフ参照)、日本の未来にとってどのようなエネルギー政策が必要なのか、あらゆる側面から話し合いを行っていくべきである。
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