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備考:

体内吸収率は主に水溶性の高さと、化学的性質により体内に取り込まれ易いものが代表的な核種とされているが、
吸引した場合や消化器で吸収されにくい核種の影響も考慮しなければいけない。

半減期、生物学的半減期については
ひばく5W1H を参照

核分裂生成物はさまざまな半減期で放射線を出さない核種になるまで崩壊していく。(ウランの場合、平均で3〜4回)
ナノ分子として、あるいは気体の核種に崩壊した時に遠くまで飛散し、そこで個体に崩壊して体内被ばくを起こすなど、
簡単に予測できない経路も多い。

半減期が1秒以下(すぐに他の核種に崩壊する)ものもあるので、収率表の合計が100%になることもある。
生成物は互いに反応し、原子炉内で空気や水、金属とも反応すると数百種を越える。

よって、放射線の反応があれば瞬時に内容を特定するのは簡単ではなく、
同時に検査でひとつの核種が探知されたら他のものが存在している可能性も高い。

因みに、核分裂については世界各国の研究により何十年も前から完璧なまでにデータ化されていることは覚えておくべきだろう。
原子力機構は被ばくデータは信用できない反面、原子力に関するデータを参照するためには非常に有効なソースである。
収率データ参考:IAEA 崩壊物データ参考:NNDC

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